Sudowoodoの名前の由来・設定考察
毎週1匹のポケモンの英語名と設定を考察・解説するPokemon of the Week、
エイプリルフールの今日はこのポケモンです。
Sudowoodo
“SUDOWOODO camouflages itself as a tree to avoid being attacked by enemies. However, because the forelegs remain green throughout the year, the POKéMON is easily identified as a fake during the winter.”
翻訳・解説は “続きを読む” から!
概要
2代目通行止めポケモン、ウソッキーです。
初登場は金銀で、コガネシティ北の通路を塞いでいます。
いあいぎりで切ることはできず、ジョウロで水をかけることで通れるようになりました。
民家を探索しなければジョウロが入手できないこと、そしてキキョウシティ(最初のジムの町)側の道でのいわくだき入手にも気づかないことが、私にとって金銀の詰みポイントの一つです。
GB版でもVCでも無事に詰みました。
そんな関係で、登場後しばらく、タマゴこそ作れるものの野生では一匹限りのポケモンだったのも今は昔です。
名前の由来
Pseudo- “-もどき” + Wood “木” と思われます。
pseudoは他の単語の前につき、「見せかけは-だが、実はそうではない」の意味になります。
日本語で簡潔に表すなら偽○○とか、○○もどき、になります。
pは発音されず、発音は/suːdəʊ/ (スード)あるいは/sjuːdəʊ/ (シュード)となります。
そのため、この名前は「スードウード」と韻を踏みます。
「韻を踏む」ことは英語ではかなり重視される要素です。
treeではなくどちらかというと「木材」「林/森」に使われるwoodを採用していること、本来はないoをつけているのもそのためと思われます。
pseudoは元はギリシア語で、○○モドキのような意味で学名などにも使われています。
その際はpも発音し、カタカナ表記なら「プセウド」となります。
かなり堅苦しい言い方になる単語ですが、論文などの場面では見るので覚えておいて損はないと思います。
図鑑説明と設定
“ウソッキーは敵から攻撃されるのを避けるため、木に擬態する。しかし、前足が一年中緑なので、このポケモンは冬の間には簡単に偽物だと見抜かれてしまう。”
このポケモンの生態についてはゲーム内で道を塞いでいる時にもしばしば言及されています。
木に擬態しながらも水をあげると弱点なので嫌がります。
金銀などではジョウロの水、サンムーンでは水Zによって驚かすことができます。
現実ではこんなに茶色の岩はあまり見かけませんが、ポケモンのタイプ相性を利用した面白いデザインですね。
常緑樹もあるため、冬に正体が露呈するのは住む地域が悪いのではないでしょうか…
ついでに、色違いは紅葉カラーです。この理論だと秋以外は致命的です。
人間と近しくなっていくポケモンたち
上の図鑑説明で特徴的なのは、foreleg “前足” という表現です。
二足歩行のポケモンなので、やや不自然な感じがしませんでしょうか。
四速で這って歩いている姿を見ることもないですよね。
実は上記図鑑説明、第三世代のルビーサファイアのものです。
驚くべきことにかれこれ15年以上前ですね…!
第六世代のリメイク、オメガルビー・アルファサファイアではリメイク前と同じ図鑑説明が使われています。
しかし、時代に合わせて多少の変更が加えられたものもあり、その中でこの説明文はforelegsがarmsに書き換えられています。
人間と同じ arm “腕” という表現は、ポケモンがこの10年の間に「動物」から「人格をもつパートナー」に変化していった歴史を表しているのかもしれません。
ポケモンが「動物」だったころの方が好きという人もいるかと思いますが、こうしてゲーム内の表現でも、現実世界でもポケモンが身近なものになってきたのは、個人的にはとても素晴らしいことだと思っています。
エイプリルフールの起源
さて、日本でも当たり前のように行われているエイプリルフールです。
いつどこから始まったのでしょうか?
現在有力な説では、フランスが有力な起源とされているようです。
中世のヨーロッパでは、1/1を新年とするところと、3/25ごろを新年としているところがありました。
暦のズレによるものだそうで、改良された太陽暦であるグレゴリオ暦がユリウス暦に代わって発明され、その対応に各地でタイムラグが発生したことが関係しているとも言われます。
こういった背景から、エイプリルフールは新たな暦に対する反発や、違う時期に新年を祝う地域に対する嫌がらせから生まれたとの説が有力です。
ちなみに、そんなフランスでエイプリルフールは Poisson d’avril “四月の魚”と呼ばれ、魚の絵を書いた紙を相手の背中に貼り付けるというイタズラが行われるそうです。
ポケモンで嘘と魚と言えば、サンムーンでウソッキーをどかすために必要になる水の試練ですね。
もしこの関連性まで意図されていたのだとしたら素晴らしいです。
さて、今日はエイプリルフール、それに合わせてウソッキーを扱いました。
記事の内容は本当ですよ!
エイプリルフールの話と言えば、「帰ってきたドラえもん」が名作ですよね。
さすが世代を超えていけ注がれる作品、という感じです。
それでは、来週もまたよろしくお願いします。