Pokemon of the Week 87: Sliggoo

Sliggooの名前の由来・設定考察

家の中にナメクジがいました
わたしはげんきです

Sliggoo
“It crawls along sluggishly. The swirly protrusion on its back is filled with its brain and other organs.”

Pokemon Ultra Sun

翻訳・解説は “続きを読む” から。



概要

第六世代XYで登場した、ヌメイルです。

所謂600族の系譜ですが、進化前はレアでも何でもなく、中間進化のヌメイルも普通に野生で出ると異質です。

その分進化条件が特殊に設定されており、ノーヒントではいつまでも進化しない方向で希少度を調整されています。

実は、他の600族の中間形態の合計値が420に統一されているのに対し、452という微妙な合計値を持ちます。

これは、丁度ヌメラの1.5倍(ヌメルゴンが2倍)になっているからのようです。


名前の由来

Sliggoo (Soft Tissue Pokemon)

Slug “ナメクジ” + Goo “粘つくもの” と思われます。

sl- は音の象徴性として似たような意味の単語がいくつかあるため、他の候補も考えられます。

slime “スライム”、slither “滑り這い回る”、slip “滑る” など。

goo は粘つくもの、なので日本語版とはややイメージが違います。

系統専用特性の名前は形容詞形の Gooey になっています。

戦争と怪物

さて、この系統ですが、フランスのローカルな怪物、Lou Carcolh というものをベースにしているらしいです。

Carcolh はフランスの Hastingues の地下に住んでいるとされる怪物です。

ノルマン・コンクエストでの戦いが有名な Hastings はイギリスなので、別の土地です。

フランス語としては、アスタング、と読むのが正しいようです。

Hastingues は大西洋に面しイベリア半島寄りに位置する都市で、交易も盛んでした。

それ故に近隣の都市からの攻撃や、戦火の影響を受けることも多かったようです。

そんな都市に住む Carcolh は殻を背負った巨大な蛇と形容されています。

全身は毛で覆われており、伸縮する触手で人間を捕らえます。

カタツムリのように殻を背負った、毛に覆われた蛇、と絶妙に気持ちの悪いキメラです。

名前自体はスペイン語の caracol “ナメクジ” から来ているようです。

明確な出典が見当たりませんでしたが、どうやら百年戦争でスペイン軍に攻め落とされた際に地下に隠した物資を守るための創作のようです。

地理上近かったからの影響とも取れますが、スペイン兵にも通じるようにスペイン語由来の名前なのかもしれません。

上記の露骨に気持ち悪い形容も、敵を遠ざけるための努力だったのかもしれません。


図鑑説明と設定

“It crawls along sluggishly. The swirly protrusion on its back is filled with its brain and other organs.”

“ズルズルと這い回る。背中の渦巻いた突起は、脳やその他の臓器で満たされている。”

うわぁ……

元ネタと比べると毛も生えていませんし幾分マイルドですが、モンスターですね……

他の説明文では目が退化していたり、友達と食料を区別できない、など全体的に闇が深めです。

自己再生ヌメルゴンは結局夢の存在でしたが、この設定だと首を落としてもまた首を生やしながら動き続けそうです。

まあ、ある意味ではモチーフの背景まで的確に再現しているのかもしれません。

ちなみに、実際のカタツムリも殻の中に心臓などが入っているらしいです。


ここまで参考資料集めで精神が磨り減ったのは初めてです。

下記の参考文献は閲覧注意を多々含むので、もし詳しく知りたい場合には覚悟を。

英語wikiは大体多言語より充実しているとはいえ、やはり都市の歴史などは現地語が詳しいですね。

それでは、来週もまたよろしくお願いします。

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参考文献

Bulbapedia
Wikipedia
A Book of Creatures
Wikipédia(フランス語版) Hastingues Carcolh
Wikipedia日本語版

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